2010年パリコレクション速報.

ショー会場に、クラシカルなシャンデリアが連なるパリ市庁舎を選んだ ドリス ヴァンノッテン . 今シーズンは、パリの街に根付くフェミニティに、トレンチやライダース、カーゴパンツといったマスキュリンをモダンにミックスさせたコレクションを発表した. ウエストシェイプされたアワーグラスシルエットのジャケットにはカーゴパンツが、メンズライクテイラードにはボリュームスカートがコーディネイトされ、ムッシュディオールが考案した「ニュールック」のシルエットを作り出した. 先シーズンは、アジアにインスプレーションを得たエキゾチックなプリントを提案したが、秋冬コレクションでは印象派の絵画を思わせるフローラルプリントが、エメラルドグリーンやカナリヤイエロー、ロイヤルブルーといった色彩豊かに表現された. また、アクセサリーにはレオパードのスカーフと黒のサングラスを繰り返し登場させ、アノニマスでミステリアスな女性像を演出した. デザイナー交代やショーの中断で、変化に富んだ数シーズンを経験した ロシャス . Nike サッカースパイク 09年からクリエイティブ面での指揮を執るマルコ・ザニーニは今シーズン、パステルカラーを多用してポジティブな女性像を打ち出した. 全盛期のブリジット・バルドーのように逆毛を立てたモデルたちは、ミニドレスにカーディガンにレオパード柄シューズを履いてキャットウォークを闊歩した. 一方で、シーズンが変わろうともそのスタイルを一貫させるのは ガレスピュー だ. ブラックレザー素材のマントやロングコート、スキニーパンツのコレクションは、SF映画に登場する悪役を彷彿とさせるいつものガレスらしいスタイルだ.